旅本ブログ

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巨匠の修行時代。日本から2か月かけて貨物船でマルセイユ上陸!そこからスクーターでパリへ♪ 小澤征爾著『ボクの音楽武者修行』

      2016/06/20


僕が物心ついたときには小澤征爾さんは既に「SEKAI NO OZAWA」でしたが、どんな巨匠にも修行時代はあります。

この本は、桐朋学園短大を卒業した20代前半の小澤さんが、日本を出てヨーロッパ、アメリカで武者修行し、2年半後に日本に帰ってくるまでの様子を描いた自伝的エッセイです。

小澤さんについては、これまでほとんどテレビから受ける印象しかありませんでしたが、この本を読んで分かったのは、音楽的な才能のみならず、若いころから、好奇心、冒険心、情熱、行動力、勉強心、コミュニケーション力の塊のような人だったということです。

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まず、日本を出発してヨーロッパへ行くまでの部分だけでもワクワクします。

神戸から貨物船に乗って約2か月間の船旅でマルセイユへ向かうのですが、ヨーロッパへ着いたらスクーターで移動しようということでスクーターも船に積んでいく。

貨物船なので一般客は自分一人だけ。それでも彼の人柄のせいか海の男たちの気持ちのいい性格のせいか、船員さんたちからもよくしてもらい、船の生活に退屈することもなく、むしろ音楽や語学の勉強をしたり、船員さんとおしゃべりしたり楽器を教えたりと、これでもかというぐらい船旅を満喫しています。

途中、フィリピン、シンガポール、インドなどに立ち寄り、 紅海からスエズ運河を抜けて地中海へ。そこからはシチリア島を経てマルセイユへ到着。各寄港地ではそれぞれにいい出会いや刺激がある。

マルセイユ上陸後は本当にスクーターに乗って、約2週間かけてパリへ向かう。宿泊場所は基本的にユースホステルなどの安宿。スクーターなので、旅は自分の気の向くまま。市場があれば食料を買い、好きな場所で地面に寝転がってご飯を食べる。人が通れば話しかける。なんともうらやましいスクーターの旅!

パリに着いたあとは、いろいろな場所へ行ったり、いろいろな人に出会ったりと、ヨーロッパとアメリカを舞台に話は続いていきます。

バーンスタインやカラヤンといった超大物との交流や各種コンクールに出場したときの様子も語られていますが、あまり専門的なことは書かれてないので、音楽、特にクラシックにあまり詳しくない人でも十分楽しめます。

この本は、音楽家の修行の話というよりは、夢に向かって突き進む一青年の冒険旅行記とでも言った方が近いのではないかと感じました。

最初の一文で既に旅人の心を感じてしまったのでご紹介します。

まったく知らなかったものを知る、見る、ということは、実に妙な感じがするもので、ぼくはそのたびにシリと背中の間の所がゾクゾクしちまう。





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