旅本ブログ

旅ごころを刺激する本を紹介していきます。

あらゆるものを受け入れるインド、聖であると同時に俗でもある聖地バラナシ 遠藤周作著『深い河(ディープ・リバー)』

      2016/06/20


インドに行く予定のある人は行く前に読んでおくといいと思います。

僕もインド旅行に行く前に読みました。

生と死。聖と俗。さまざまな宗教や人種やカースト。それらがすべて一つの鍋に入ったようなインドの混沌。それが伝わってきます。

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この本では、個々に事情を抱える人たちがそれぞれの求めるものを探しにインドへやってきます。ガンジス川が流れるヒンズー教の聖地バラナシへ。

死後の世界などは信じていなかったが、亡くなった妻の言葉をきっかけに転生を信じたい気持ちになり、妻の生まれ変わりを探しに来た磯辺。

学生時代は適当に男遊びもしたが、人を真に愛することができない自分に空虚感を抱え続ける美津子。

大戦中に経験した出来事のために酒浸りになって死んだ友人を弔うためにインドへ来た木口。

聖地やルールなどお構いなしに身勝手な行動を取る若い三條夫妻。

そして、愚直にキリスト教の信仰を求め、ヨーロッパに渡り神父になることを目指すが、自分の中の異端的考えが原因でそれを果たせず、迷い続けた末にバラナシへたどり着いた、主人公ともいえる大津。

テーマは重いですが、読みにくさはありません。遠藤周作さんのユーモアもあり、思わず含み笑いしてしまうような部分もあります。

彼らは求めるものを見つけられたのか?それは読んでいただくとして、この本は、著者の他の多くの作品同様キリスト教的信仰が大きなテーマとなっています。

ですが、舞台であるインドは国民の大部分がヒンズー教徒であり、舞台となるバラナシもヒンズー教の聖地です。登場人物たちが抱える内面的な問題を考えると、必ずしもインドが舞台じゃなくても話が成立するのではないかと、初めに読んだときは思いました。

しかし、実際に行ってみてインドの空気を感じたら、そうではない、これはインドである必要があったのだと感じました。すべてを受け入れ、あらゆるものが混在するインド。

「深い河」は表面的にはガンジス川を指していますが、インドそのものやガンジス川のように聖俗あらゆるものを受け入れ、包み込んでくれるものの象徴としての「深い河」なのではないかと思います。

余談ですが、この本にはバックパッカーの間ではあまりに有名なクミコ・ハウスもちらっと出てきます。

インドに行く予定はないけどインドに興味があるという人も一読をお勧めします。

インドに全く興味のない方は今すぐ読まなくてもいいかもしてませんが、インドに「呼ばれた」ときは思い出して読んでみてください。

 
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